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国会審議›第46回国会›閣法第152号
閣法第46回国会 第152号成立

鉱山保安法の一部を改正する法律案

昭和39年法律第172号 鉱山保安法の一部を改正する法律
提出昭和39年4月2日 内閣
付託衆議院 石炭対策特別委員会
参議院 石炭対策特別委員会
成立
昭和39年法律第172号
審議会議 15回・発言 629(政府答弁等 245)

審議経過

右の数字は会議の発言数

参議院石炭対策特別委員会

  1. S39.4.15趣旨説明・質疑本会議 1773
  2. S39.4.22趣旨説明石炭対策特別委員会 69
  3. S39.6.3質疑石炭対策特別委員会 85
  4. S39.6.9質疑石炭対策特別委員会 936
  5. S39.6.26委員長報告・採決本会議 32113
  6. S39.6.26質疑・採決石炭対策特別委員会 1040

衆議院石炭対策特別委員会

  1. S39.4.16趣旨説明・質疑本会議 2475
  2. S39.4.20趣旨説明石炭対策特別委員会 1530
  3. S39.4.27質疑石炭対策特別委員会 1670
  4. S39.5.7質疑石炭対策特別委員会 1799
  5. S39.5.8質疑石炭対策特別委員会 1842
  6. S39.5.11質疑石炭対策特別委員会 1954
  7. S39.5.14質疑石炭対策特別委員会 20113
  8. S39.5.28採決・附帯決議石炭対策特別委員会 2170
  9. S39.5.29採決・委員長報告・附帯決議本会議 3270

提案理由

福田一 通商産業大臣 昭和39年4月15日

鉱山保安法の一部を改正する法律案につきまして、その趣旨を御説明申し上げます。

 労働者の人命の尊重は、申すまでもなく、何よりも大切なことであります。このため、政府といたしましては、これまでも鉱山の保安の確保につきましてはできる限りの努力を払ってきたところであり、この間において、鉱山の保安の状況は漸次改善されてきているのでありますが、鉱山、特に石炭鉱山における重大災害の発生はなおあとを断たず、特に昨年十一月、不幸にして三井三池炭鉱におきまして多くのとうとい犠牲者を生じましたことは、深く遺憾とするところであります。

 政府といたしましては、今後このような大災害を再び繰り返すことのないよう、保安監督の強化、保安教育の徹底、保安融資の充実等を中心として鉱山保安行政を一段と強化したのでありますが、鉱山保安に関する法規につきましては、鉱山における保安の確保の基礎をなすものでありますので、

  〔議長退席、副議長着席〕

特にその万全を期すべく、鉱山保安法の改正及び運用の各般にわたりまして、各界の専門家からなる中央鉱山保安協議会に慎重な検討をお願いいたしておりましたところ、今回、保安管理組織の整備等、当面、法改正を要すべき事項につきまして答申を得ましたので、本答申に基づいてこの法律案を提出することといたしました。

 改正の第一は、保安統括者制度を新設する等、鉱山における保安管理組織を整備したことであります。

 現行法におきましては、鉱山における保安管理体制の頂点に立つものとして保安管理者及び副保安管理者の制度を設けているのでありますが、これを技術的有資格者に限定しております関係上、鉱業所長とその鉱山の保安最高責任者が必ずしも一致しないといううらみが生じてまいったのであります。もとより鉱山における保安の責任者は、同時に資金、労務その他鉱業実施の全般の事項についての最高の責任者であることが望ましいのでありまして、このため、この際、新たに保安統括者の制度を設け、鉱業所長、鉱山長等をもってこれに充てることとし、さらにこれを技術面から補佐するものとして、保安技術管理者及び副保安技術管理者制度を新設し、保安管理者及び副保安管理者制度は廃止することとしたものであります。

 改正の第二は、保安監督員補佐員制度を新設して鉱山における自主的な監査組織を整備したことであります。

 鉱山における自主的な監査組織といたしましては、現在、保安監督員の制度が設けられておりますが、災害、特に日常発生する事故の未然の防止をはかりますためには、現場に働く鉱山労働者の保安に関する意見がこの監査機能にさらに十分に反映することが望ましいと考えられるのであります。このことが、今回、保安監督員を補佐するものとして補佐員制度を新設し、その一人は鉱山労働者の過半数の推薦により選任させることを企図いたしました理由であります。

 以上がこの法律案の改正の趣旨でありますが、この法律改正と相まちまして、さらに石炭鉱山保安規則等の関係省令についてもその整備充実をはかり、鉱山保安行政の万全を期してまいる所存であります。(拍手)

第46回国会参議院会議録第17号15頁(昭和39年4月15日)〔福田一通商産業大臣発言・発言番号35〕 会議録 国会会議録検索システム

附帯決議

衆議院 石炭対策特別委員会昭和39年5月28日

案文はお手元に配付したとおりであります。—————————————鉱山保安法の一部を改正する法律案に対する附帯決議(案)政府は、本法施行にあたり、最近の石炭鉱山における重大災害のひん発等にかんがみ、鉱山保安法制全般に再検討を加え、速やかにこれを整備し、十分な予算措置を講ずるよう配慮するとともに、左の諸点について、適切な措置を講ずべきである。

一鉱山保安施設に対する財政措置の拡充を図るとともに、鉱山保安監督行政の強化、機構の充実等について配慮すること。

二保安監督員補佐員の人数及びその制度の運用については、各鉱山の実情に即応し、労働者の意見が十分反映されるよう配慮すること。

三鉱山における保安教育の徹底を期すること。

四保安委員会が十分活用されるよう監督指導すること。

五ぼた山崩壊防止事業に対する国の補助率を引上げ、地元負担については地方交付税の交付を考慮すること。

六ぼたの海岸集積について、漁業、港湾等に著しい影響を及ぼすおそれのある場合については、その防止措置を講ずること。

七鉱山における著しい騒音の防止について、早急に立法化の準備を進めるとともに、さしあたり適切な指導を行なうこと。—————————————今回の改正は、審議の過程ですでに明らかになりましたように、最近の三池三川鉱の大災害等重大災害の頻発にかんがみ、保安管理組織の整備等、当面緊急を要する事項に関するものでありますが、鉱山保安の万全を期するためには、これらのほか鉱山保安法、各保安規則の全般に再検討を加え、早急に整備することが必要であり、それに対して十分な予算措置を講ずるよう配慮することが必要であります。また、かような基本的措置とともに、当面次の諸点について適切な措置を講ずべきであると思うのであります。第一は、本年度から実施された保安施設に対する融資等財政措置の拡充をはかり、保安監督機構を充実する等、鉱山保安監督行政をさらに一段と強化するよう配慮することであります。第二は、保安監督員補佐員のうち一人は労働者の代表を選任することになっておりますが、鉱山の規模等によってそれぞれ実情が違いますので、保安監督員補佐員の人数、選任の方法等については、各鉱山の実情に即応した運用を行ない、労働者の意見が十分反映されるよう配慮することであります。第三は、保安教育の徹底でありますが、鉱山災害の防止の最も根底をなすものは、現場に働く労働者一人一人が保安について十分な知識と関心を持つことでありまして、このためにはさらに一段と保安教育の徹底を期することが必要であります。第四は、現在各鉱山に置かれている保安委員会が、時として必ずしもこの制度の趣旨を十分生かして運営されていない場合もあるので、これが十分活用されるよう監督指導することであります。第五は、ボタ山崩壊防止事業について現在五〇%となっている国の補助率をさらに引き上げ、地元負担については地方交付税の交付によって、地元負担を軽減するよう考慮することであります。第六は、伊万里湾等においては、ボタの海岸集積によって、漁業、港湾等の障害となる事例もあるので、これらに著しい影響を及ぼすおそれのある場合には、これを防止する措置を講ずることであります。最後は、鉱山における騒音の防止であります。市街地等の鉱山においては、選炭機その他によって著しい騒音を発し、付近住民に迷惑を及ぼしておりますので、早急にこれに対する立法措置の準備を進め、さしあたり適切な指導を行なうことが必要であります。以上が附帯決議案提案の趣旨であります。委員各位の御賛同をお願いいたします。

出典:国立国会図書館「日本法令索引」(https://hourei.ndl.go.jp/#/detail?billId=104601152)を加工して作成(加工:TaiLexi AI) 発言の出典:「国会会議録検索システム」(国立国会図書館)を加工して作成。引用部分は会議録の原文です(見出しは質問の一文、強調は一致した語)。国会答弁・附帯決議は法的拘束力を持つものではありません。