日本国有鉄道経営再建促進特別措置法案
衆議院 運輸委員会公聴会
参議院 運輸委員会
参議院 運輸委員会公聴会
昭和55年法律第111号
審議経過
右の数字は会議の発言数衆議院運輸委員会・運輸委員会公聴会
- S55.10.14趣旨説明運輸委員会 1118
- S55.10.15質疑運輸委員会 2203
- S55.10.17質疑運輸委員会 3317
- S55.10.21質疑運輸委員会 4433
- S55.10.22質疑運輸委員会 5263
- S55.10.23公聴会運輸委員会公聴会 183
- S55.10.24修正案趣旨説明・参考人招致・修正案運輸委員会 697
- S55.10.28質疑運輸委員会 7273
- S55.10.31派遣委員報告・修正案趣旨説明・討論・採決(修正)・提言・修正案・派遣委員意見聴取運輸委員会 8163
- S55.11.4委員長報告・討論・採決(修正)本会議 1127
参議院運輸委員会・運輸委員会公聴会・運輸委員会、地方行政委員会、商工委員会連合審査会
- S55.11.5趣旨説明・質疑本会議 647
- S55.11.6趣旨説明・衆議院修正部分趣旨説明・質疑運輸委員会 4245
- S55.11.11質疑運輸委員会 5314
- S55.11.12公聴会運輸委員会公聴会 154
- S55.11.13質疑運輸委員会 6206
- S55.11.18質疑運輸委員会 7258
- S55.11.20質疑運輸委員会 8149
- S55.11.21質疑運輸委員会、地方行政委員会、商工委員会連合審査会 1230
- S55.11.25質疑運輸委員会 9240
- S55.11.27質疑・修正案趣旨説明・討論・附帯決議・採決・修正案運輸委員会 10149
- S55.11.28附帯決議・委員長報告・討論・採決本会議 1269
提案理由
塩川正十郎 運輸大臣 昭和55年10月14日ただいま議題となりました日本国有鉄道経営再建促進特別措置法案の提案理由につきまして御説明申し上げます。
国鉄は、これまでわが国の基幹的交通機関としての機能を果たしてまいりましたが、その累積赤字は昭和五十四年度末において六兆円を超え、このまま推移すれば将来巨額な国民負担となることは明らかであり、わが国の交通体系における国鉄の枢要な機能を今後とも維持させるためにも、国鉄の経営の再建が緊急の国民的課題となってまいりました。
このため、政府といたしましては、昨年十二月日本国有鉄道の再建についての閣議了解を行い、国民及び利用者の深い理解と協力のもとに、国鉄の再建を図るため、国及び国鉄が当面緊急に実施すべき対策を決定したところであります。
この閣議了解におきましては、国鉄は、地方交通線対策を含む経営の重点化・減量化、業務運営全般の効率化、機構・組織の簡素化等の推進によって昭和六十年度に職員三十五万人体制を実現することを中心とする徹底した経営改善を実施することとするとともに、国は、このような国鉄自身の経営改善努力を前提として、国鉄の経営努力のみでは解決しがたいいわゆる構造的問題を中心に債務のたな上げ等所要の行財政上の措置を講ずることとしており、このような国及び国鉄の対策を総合的に実施することにより昭和六十年度までに国鉄の健全経営の基盤を確立し、可及的速やかに収支均衡の実現を図ることといたしております。
本法律案は、この閣議了解の考え方に基づいて、国鉄の再建を促進するためにとるべき特別の措置を定めるものであります。
次に、この法律案の要旨について御説明申し上げます。
第一に、この法律の趣旨は、わが国における基幹的交通機関である国鉄の経営の再建を促進するためにとるべき特別の措置を定めるもので、国鉄の経営の再建の目標を、昭和六十年度までにその経営の健全性を確保するための基盤を確立し、引き続き、速やかにその事業の収支の均衡の回復を図ることに置くこととするとともに、その目標を達成するための国鉄及び国の責務を明らかにしております。
第二に、国鉄の経営の再建のための措置の確実な実施を期すため、国鉄に経営改善計画を作成させ、毎事業年度その実施状況を検討させることとするとともに、その経営の再建の促進に関する監査を充実するため、国鉄の監査委員会の委員を一人増員することとしております。
第三に、国鉄の鉄道の営業線のうち地方交通線に関しては、関係行政機関等による特定地方交通線対策協議会を組織し、特定地方交通線を廃止する場合に必要となる輸送の確保について協議させることとするとともに、地方交通線の貸し付け及び譲渡の道を開くこととする等地域における輸送の確保に配慮しつつ、バスまたは地方鉄道へ転換するための措置を講ずることとするとともに、地方交通線の運賃設定に当たり物価安定等に配意しつつ収支改善のために特別の配慮を払うこととするほか、日本鉄道建設公団の業務として、地方鉄道新線の建設を行うことができることとする等の措置を定めております。
第四に、国鉄に対する援助措置の強化を図るため、昭和五十四年度末の債務のうち五兆五百九十九億円の債務についてたな上げを行うとともに、たな上げされた債務に係る償還資金の無利子貸し付け及び利子補給を行うことができることとするほか、地方交通線に係る補助の規定を設ける等、国の財政措置に関する規定を整備することとしております。
第五に、以上の措置を実施するために必要な関係法律の規定の整備を行うこととしております。
以上が、この法律案を提案する理由であります。
何とぞ、慎重御審議の上、速やかに御賛成いただきますようお願い申し上げます。
第93回国会衆議院運輸委員会議録第1号2頁(昭和55年10月14日)〔塩川正十郎運輸大臣発言・発言番号6〕 会議録 国会会議録検索システム
附帯決議
に対する附帯決議(案)政府及び国鉄当局は、左の事項の実現を図るため、万全の措置を講ずべきである。
一地方交通線対策を進めるに当たっては、地域住民の意向及び知事の意見を尊重すること。
二政令の制定と実施に当たっては、委員会の審議経過を尊重し慎重に措置すること。
三国鉄自らも企業努力することは勿論それを可能にする経営体制を確立し、円滑な労使関係を維持すること。
四国鉄の年金問題及び運賃上の公共負担問題について、関係省庁間における結論を早急に得るよう努めること。
五特別運賃の設定に当たっては、利用者の急激な負担増加を伴わないよう配慮すること。
六国民の輸送需要に対応するために必要な輸送力の強化と安全防災の確保を図ること。
七総合交通政策を早急に確立し、国鉄がその鉄道特性を発揮し、基幹的交通機関としての役割と使命を達成できるよう諸施策を推進すること。
出典:国立国会図書館「日本法令索引」(https://hourei.ndl.go.jp/#/detail?billId=109201001)を加工して作成(加工:TaiLexi AI) 発言の出典:「国会会議録検索システム」(国立国会図書館)を加工して作成。引用部分は会議録の原文です(見出しは質問の一文、強調は一致した語)。国会答弁・附帯決議は法的拘束力を持つものではありません。