財政運営に必要な財源の確保を図るための特別措置に関する法律案
参議院 大蔵委員会
昭和56年法律第39号
審議経過
右の数字は会議の発言数衆議院大蔵委員会・大蔵委員会農林水産委員会逓信委員会連合審査会
- S56.3.24趣旨説明・質疑本会議 1232
- S56.3.27趣旨説明大蔵委員会 17104
- S56.4.7質疑大蔵委員会 1856
- S56.4.8質疑大蔵委員会 19339
- S56.4.9質疑大蔵委員会農林水産委員会逓信委員会連合審査会 1219
- S56.4.9参考人招致大蔵委員会 2061
- S56.4.10質疑大蔵委員会 21142
- S56.4.14質疑・修正案趣旨説明・討論・附帯決議・採決(修正)・修正案大蔵委員会 22330
- S56.4.16委員長報告・討論・採決(修正)・附帯決議本会議 1848
参議院大蔵委員会・大蔵委員会、農林水産委員会、逓信委員会連合審査会
- S56.4.17趣旨説明・質疑本会議 1349
- S56.4.21趣旨説明・質疑大蔵委員会 14388
- S56.4.22質疑大蔵委員会、農林水産委員会、逓信委員会連合審査会 1225
- S56.4.23質疑大蔵委員会 15206
- S56.4.24参考人招致大蔵委員会 1638
- S56.4.28質疑大蔵委員会 17295
- S56.5.7質疑・採決・附帯決議大蔵委員会 18338
- S56.5.8附帯決議・委員長報告・討論・採決本会議 1618
提案理由
渡辺美智雄 大蔵大臣 昭和56年3月24日財政運営に必要な財源の確保を図るための特別措置に関する法律案の趣旨を御説明申し上げます。
御承知のとおり、わが国財政は、第一次石油危機後の停滞する経済の中で、あえて大量の公債の発行を行い、わが国経済を安定成長へ円滑に移行させる上で、大いなる成果を上げてまいりました。反面、わが国の財政収支は巨額の赤字に陥り、いまだに特例公債を含む大量の公債に依存せざるを得ない状況が続いております。
このため、財政は、社会経済情勢の変化に対応した新たな施策を講ずる力を失い、また、公債残高の累増は、経済金融政策の円滑な運営に大きな影響を及ぼすに至っております。
いまや、一刻も早く財政の公債依存体質から脱却し、財政の対応力を回復しておくことがぜひとも必要であります。
このような考え方に立って、昭和五十六年度予算の編成に当たりましては、公債発行額を、前年度当初予算よりもさらに二兆円減額することとし、自然増収を優先的にこれに充てることといたしました。
これを受けて歳出面においては、一般行政経費を極力抑制するとともに政策的経費について根底から見直すなど、思い切った節減合理化を図ることといたしたところでありますが、福祉、文教等の行政水準を維持するためには、なお相当の財源が必要であります。
このため、歳入面において徹底した見直しを行うこととし、現行税制の基本的枠組みの中で相当規模の増収措置を講ずるとともに、特殊法人からの臨時特例的な国庫納付等を実施して税外収入の増収を図ることとしたところであります。
このような歳入歳出両面の見直しを通じ、公債発行額の二兆円の減額は、そのすべてを特例公債の減額によることといたしましたが、昭和五十六年度においても、なお引き続き特例公債を発行せざるを得ない状況にあります。
本法律案は、このように国の財政収支が著しく不均衡な状況にあることにかんがみ、当面の財政運営に必要な財源を確保し、もって国民生活と国民経済の安定に資するため、租税収入以外の歳入に係る特別措置を定めるものであります。
すなわち、本法律案は、昭和五十六年度における特例公債の発行及び日本中央競馬会の国庫納付金の納付の特例に関する措置を定めるとともに、昭和五十六年度から昭和五十九年度までの間における日本電信電話公社の臨時国庫納付金の納付、日本開発銀行及び日本輸出入銀行の利益金の処分の特例並びに産業投資特別会計から一般会計への繰り入れの各特別措置を定めております。
以上、財政運営に必要な財源の確保を図るための特別措置に関する法律案の趣旨について御説明申し上げた次第でありますが、政府といたしましては、財政の公債への依存、なかんずく特例公債への依存からできるだけ速やかに脱却するため、財政の健全化に引き続き全力を尽くす決意であります。(拍手)
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財政運営に必要な財源の確保を図るための特別措置に関する法律案(内閣提出)の趣旨説明に対する質疑
第94回国会衆議院会議録第12号2頁(昭和56年3月24日)〔渡辺美智雄大蔵大臣発言・発言番号17〕 会議録 国会会議録検索システム
附帯決議
政府は、次の事項について十分配慮すべきである。
一健全財政を回復するため、財政収支の改善に全力をつくし、昭和五十九年度に特例公債依存の財政から脱却することを実現するとともに、建設公債についても可能な限り抑制し、公債依存度の低下を図るよう努めること。
一建設公債をもつて出資する特殊法人等の予算執行のあり方について検討すること。
一財源対策としては、負担の公平化に一層努力し、中長期にわたる基本的展望に基づいて見直しを行うこと。
一今後建設公債の借換えも本格化することに備え、金融・資本市場の動向をふまえた市中消化の原則、発行条件の適正化等適切な国債管理政策に関する方針を確立するよう努めること。
一今後における社会経済情勢の推移に対応し、補助金行政・各種の特別措置の洗い直し、財政投融資・特殊法人の経営の見直しなど、抜本的な行財政改革を進めること。
一公衆電気通信事業の公益性にかえりみ、日本電信電話公社の臨時国庫納付金の納付が料金値上げをもたらすことのないよう能率的な公社経営を可能にする諸般の改善を行い、職員の自発的な協力を求めるよう努めるとともに、政府においても公社設立の趣旨に基づき、経営の主体性が十分発揮されるよう努めること。
一日本中央競馬会については、政府の指導監督と自主的な経営努力を通じ業務の適正な執行を図り、競馬の健全な発展に資するよう努めること。
の特別措置に関する法律案に対する附帯決議(案)政府は、本法施行に当たり、次の事項について十分配慮すべきである。
一健全財政確立のため、財政収支の改善に全力を尽くし、昭和五十九年度に特例公債依存の財政からの脱却を図るとともに、建設公債についても可能な限り抑制し、公債依存度を低下させるよう努めること。
一国債の償還財源については、長期的な展望を踏まえて、その確保に努め、償還に支障のないようにすること。
一今後、建設公債の借換えも本格化することに備え、金融・資本市場の動向を踏まえた発行条件の適正化等、適切な国債管理政策に関する方針を確立するよう努めること。
一財政支出のうち、不要不急の経費を削減するとともに、補助金行政の洗直し、特殊法人の経営の見直しを行うなど、抜本的な行財政改革を行うこと。
一財源対策としては、負担の公平化に一層努力し、中長期にわたる基本的展望に基づいて見直しを行うこと。
一公衆電気通信事業の公共性にかんがみ、日本電信電話公社の臨時国庫納付金が料金値上げ等利用者の負担を増大することのないよう、職員の積極的な協力を得つつ能率的な公社経営を可能にする諸般の改善を行い、経営基盤の強化に努めるとともに、政府においても公社設立の趣旨に基づき、経営の主体性が十分発揮されるよう努めること。
一日本中央競馬会については、政府の指導監督と自主的な経営努力を通じ、業務の適正な執行を図るとともに、競馬従事者の地位の安定に努め、競馬の健全な発展に資すること。
出典:国立国会図書館「日本法令索引」(https://hourei.ndl.go.jp/#/detail?billId=109401003)を加工して作成(加工:TaiLexi AI) 発言の出典:「国会会議録検索システム」(国立国会図書館)を加工して作成。引用部分は会議録の原文です(見出しは質問の一文、強調は一致した語)。国会答弁・附帯決議は法的拘束力を持つものではありません。