蚕糸砂糖類価格安定事業団法案
衆議院 農林水産委員会
昭和56年法律第44号
審議経過
右の数字は会議の発言数衆議院農林水産委員会
- S56.3.26趣旨説明・補足説明農林水産委員会 6244
- S56.4.8参考人招致・質疑農林水産委員会 7224
- S56.4.14質疑農林水産委員会 8161
- S56.4.15質疑・採決・附帯決議農林水産委員会 9202
- S56.4.16採決・委員長報告・附帯決議本会議 1848
参議院農林水産委員会
- S56.4.21趣旨説明・参考人招致農林水産委員会 690
- S56.4.23質疑農林水産委員会 7208
- S56.5.7質疑・附帯決議・採決農林水産委員会 8279
- S56.5.8附帯決議・委員長報告・採決本会議 1618
提案理由
亀岡高夫 農林水産大臣 昭和56年3月26日蚕糸砂糖類価格安定事業団法案につきまして、その提案理由及び主要な内容を御説明申し上げます。
わが国蚕糸業は、伝統的産業として国民生活に深く根差しており、また、養蚕業は、農山村、畑作地帯における基幹作目として定着し、農業経営上重要な複合部門の一つとして農家経済及び地域社会に大きく寄与しているところであります。
しかしながら、繭及び生糸は景気の変動等経済事情による価格の変動が激しく、蚕糸業の経営の安定を図るためには、繭糸価格の安定が欠くことのできない課題であります。
このため、日本蚕糸事業団が、昭和四十一年に設立され、これまで生糸の買い入れ、売り渡し等の業務を実施してきたところであり、また、最近におきましては、世界的な生糸、絹の過剰基調のもとで生糸の一元輸入業務の実施を通じ、繭糸価格の安定を図ってまいったところであります。
一方、砂糖は、国民生活上重要な物資であり、また、砂糖の原料作物であるてん菜及びサトウキビは、それぞれ、北海道または鹿児島県南西諸島及び沖繩県における農業の基幹作目であるところから、砂糖の価格の安定と甘味資源作物の生産の振興を図ることが農政上の重要な課題であります。
しかしながら、砂糖は国際的な相場商品であって価格の変動が激しく、国内糖価もこれに連動して変動しやすい関係にあります。かかる国内糖価の変動は、国民生活の安定に悪影響を及ぼすのみならず、国内産糖製造業の健全な発展を阻害し、甘味資源作物農家の経営に大きな打撃を与えるおそれがあります。
このような問題に対処するため、昭和四十年に糖価安定事業団が設立され、輸入糖の価格調整と国内産糖の価格支持を行うことにより、砂糖の価格の安定と国内産糖製造業の健全な発展を図るとともに、甘味資源作物農家の所得の確保と国民生活の安定に寄与してまいったところであります。
このように日本蚕糸事業団及び糖価安定事業団が行っております業務は、わが国農業の発展等に欠くべからざるものであり、今後ともその重要性はますます増していくものと考えておりますが、現下の重要政策課題である行政改革の一環として特殊法人の整理合理化を進めるという観点から、両事業団を統合することとし、今回この法律案を提出することとした次第であります。
次に、この法律案の内容につきまして御説明申し上げます。
第一は、日本蚕糸事業団及び糖価安定事業団を解散し、新たに蚕糸砂糖類価格安定事業団を設立することであります。
新事業団は、解散する両事業団の一切の権利及び義務を承継するとともに、これまで両事業団が実施してきた業務をそのまま引き続き行うこととしております。
第二に、役員につきましては、日本蚕糸事業団と糖価安定事業団の役員は合わせて常勤役員十二人、非常勤役員五人でございましたが、新事業団では、常勤役員九人、非常勤役員三人とすることとしております。
その他、財務及び会計に関する規定を整備するとともに、両事業団の統合に伴う経過措置等を講ずることとしております。
以上が、この法律案の提案理由及び主要な内容であります。
何とぞ慎重に御審議の上、速やかに御可決くださいますようお願い申し上げます。
第94回国会衆議院農林水産委員会議録第6号1頁(昭和56年3月26日)〔亀岡高夫農林水産大臣発言・発言番号2〕 会議録 国会会議録検索システム
附帯決議
まず、案文を朗読いたします。蚕糸砂糖類価格安定事業団法案に対する附帯決議(案)政府は、本法の施行に当たっては、蚕糸砂糖類価格安定事業団の円滑な運営に資するとともに、同事業団を通ずる蚕糸、砂糖類の価格安定対策が一層実効あるものとなるよう配意しつつ、次の諸点について適切な措置を講ずべきである。記
一新事業団の発足に当たっては、従来両事業団の果たしてきた機能が損われることのないよう業務の的確かつ効率的な運営に努めること。
二両事業団の合併に当たっては、職員の継続雇用を確保するとともに、その給与等の勤務条件については不利益を生ずることのないよう十分に配意し、円滑な移行に努めること。また一内部人材の登用を含め適材適所による人員配置を行うこと。
政府は、蚕糸、砂糖類を取り巻く厳しい情勢に対処し、その価格安定対策の一層の実効を期するとともに、本法の施行に当たっては、次の事項について遺憾のないよう措置すべきである。
一新事業団の発足に当たっては、円滑な移行に努めるとともに、その機能の専門性を十分考慮して、弾力的かつ効率的な運営がなされるよう指導すること。
二両事業団の統合に当たっては、職員の継続雇用の確保を図るとともに、労働条件について不利益を生ずることのないよう配意し、統合に伴う職員の不安を取り除くことに努めること。
三両事業団の統合に伴う役職員構成については、適材適所の観点に立ち、内部人材の登用等職員の志気を高める努力をすること。
出典:国立国会図書館「日本法令索引」(https://hourei.ndl.go.jp/#/detail?billId=109401032)を加工して作成(加工:TaiLexi AI) 発言の出典:「国会会議録検索システム」(国立国会図書館)を加工して作成。引用部分は会議録の原文です(見出しは質問の一文、強調は一致した語)。国会答弁・附帯決議は法的拘束力を持つものではありません。