昭和六十一年度の財政運営に必要な財源の確保を図るための特別措置に関する法律案
参議院 大蔵委員会
昭和61年法律第61号
審議経過
右の数字は会議の発言数衆議院大蔵委員会
- S61.4.3趣旨説明・質疑本会議 1722
- S61.4.23趣旨説明・質疑大蔵委員会 16241
- S61.4.24参考人招致大蔵委員会 17122
- S61.5.7質疑・修正案趣旨説明・討論・附帯決議・採決(修正)・修正案大蔵委員会 18319
- S61.5.8委員長報告・討論・採決(修正)・附帯決議本会議 2643
参議院大蔵委員会
- S61.5.9趣旨説明・質疑本会議 1538
- S61.5.13趣旨説明・質疑大蔵委員会 11189
- S61.5.14参考人招致大蔵委員会 1246
- S61.5.15質疑・討論・採決・附帯決議大蔵委員会 13301
- S61.5.16附帯決議・委員長報告・討論・採決本会議 1747
提案理由
竹下登 大蔵大臣 昭和61年4月3日ただいま議題となりました昭和六十一年度の財政運営に必要な財源の確保を図るための特別措置に関する法律案の趣旨を御説明申し上げます。
御承知のとおり、我が国財政を取り巻く環境には一段と厳しいものがあり、我が国経済の着実な発展と国民生活の安定、向上を図るためには、引き続き財政改革を強力に推進し、財政の対応力の回復を図ることが緊要であります。
このため、政府は、昭和六十一年度予算におきまして、特に歳出の徹底した節減合理化を行うことを基本とし、あわせて、歳入面についてもその見直しを行い、これにより公債発行額を可能な限り縮減することとして編成したところであります。
まず、歳出面におきましては、既存の制度、施策の改革を行うなど徹底した節減合理化を行い、全体としてその規模を厳に抑制することとし、その結果、一般歳出の規模は前年度に比べ十二億円の減に圧縮されております。これは昭和五十八年度以降四年連続の対前年度減額であります。
他方、歳入面におきましては、税制について、その抜本的見直しとの関連に留意しつつ、税負担の公平化、適正化を一層推進する等の観点から必要な見直しを行い、また、税外収入についても、可能な限りその確保を図ることといたしております。
しかしながら、これらの措置をもってしても、なお財源が不足するため、昭和六十一年度におきましては、特例公債の発行を行うこととするほか、国債費定率繰り入れ等の停止などの措置をとらざるを得ない状況にあります。
本法律案は、以上申し述べましたうち、昭和六十一年度の財政運営に必要な財源の確保を図るための特別措置として、同年度における特例公債の発行、国債費定率繰り入れ等の停止、政府管掌健康保険事業に係る繰り入れの特例について定めるものであります。
以上、昭和六十一年度の財政運営に必要な財源の確保を図るための特別措置に関する法律案につきまして、その趣旨を御説明申し上げた次第であります。(拍手)
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昭和六十一年度の財政運営に必要な財源の確保を図るための特別措置に関する法律案(内閣提出)の趣旨説明に対する質疑
第104回国会衆議院会議録第17号2頁(昭和61年4月3日)〔竹下登大蔵大臣発言・発言番号14〕 会議録 国会会議録検索システム
附帯決議
政府は、次の事項について十分配慮すべきである。
一今回のサミットでの議論等を踏まえ、為替相場の我が国経済に与える影響等が極めて大きいことに配慮し、今後、為替相場の安定等に一層努め、国内産業、国民生活の充実を図ること。
一特例公債が累増する財政構造の現実を直視し、徹底した歳入歳出構造の見直しを行い、特例公債発行額についてできる限り縮減を図るとともに、借換債を含めた総公債発行額をできるだけ抑制すること。
一急速な円高に伴い苦境にある中小企業等に対し、適確な指導を早急に行うこと。
一現下の内外経済情勢にかんがみ、均衡と調和のあるインフレなき経済発展を図るため、引き続き、適切かつ機動的な財政・金融政策の運営を行うこと。
一財政再建の基本的考え方と税制改革の全体的方向を明確にし、もって国民の理解と協力を確保できるよう努めること。
一財投資金については、今日的経済情勢に対応した運用を図ること。
一税外の臨時的な財源に安易に依存することなく、財政構造の在り方についても抜本的な検討を行うこと。
一内部監査機能を充実し、効果的、能率的かつ無駄のない行政の実現に努めること。
政府は、次の事項について所要の措置を講ずべきである。
一東京サミットにおける議論等を踏まえ、急激な円高の我が国経済への影響等が極めて大きいことに配慮し、今後、為替相場の安定等に一層努め、国内産業、とくに苦境にある中小企業に対し、適確な指導を早急に行うとともに、国民生活の充実を図ること。
二現下の内外経済情勢にかんがみ、均衡と調和のあるインフレなき経済発展を図るため、財政・金融政策について、引き続き適切かつ機動的な運営を行うこと。
三財政再建の基本的な考え方と税制改革の全体的な方向を明確にし、もって国民の理解と協力を確保できるよう努めること。
四公債残高の累増に伴い、国債費が増嵩の一途をたどるという歳出構造の変化が生じている現状を直視し、特例公債をはじめ借換債を含めた総公債発行額をできる限り抑制するとともに、所得再分配等財政に課せられている機能の充実を図るため、徹底した歳出歳入構造の見直しを行うこと。
五公債の償還財源に係る問題は、今後更に深刻なものとなることが予想されるので、この問題について歳入歳出全般を通じた幅広い検計を行い、公債に対する国民の信頼の確保に万全を期しつつ、適切な公債政策を推進すること。
六財源対策としては、中長期にわたる展望に基づいて対応を図り、税外の臨時的な財源に安易に依存することのないよう努めること。
出典:国立国会図書館「日本法令索引」(https://hourei.ndl.go.jp/#/detail?billId=110401005)を加工して作成(加工:TaiLexi AI) 発言の出典:「国会会議録検索システム」(国立国会図書館)を加工して作成。引用部分は会議録の原文です(見出しは質問の一文、強調は一致した語)。国会答弁・附帯決議は法的拘束力を持つものではありません。