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最高裁第二小法廷決定棄却刑集52巻4号275頁収録判例内の被引用 1

最二小決 平成10年5月1日

平成10年(し)第45号 捜索差押え許可の裁判及び司法警察職員の処分に対する準抗告棄却決定に対する特別抗告

判示事項

フロッピーディスク等につき内容を確認せずに差し押さえることが許されるとされた事例

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裁判所
最高裁判所第二小法廷
裁判年月日
平成10年5月1日 (1998-05-01)
事件番号
平成10年(し)第45号
事件名
捜索差押え許可の裁判及び司法警察職員の処分に対する準抗告棄却決定に対する特別抗告
裁判の種類・結果
決定 棄却
判例集等
刑集52巻4号275頁
原審
浦和地方裁判所  平成10年2月27日
分野
刑事
意見
裁判官全員一致個別意見なし

判示事項

フロッピーディスク等につき内容を確認せずに差し押さえることが許されるとされた事例

裁判要旨

フロッピーディスク等の中に被疑事実に関する情報が記録されている蓋然性が認められる場合において、そのような情報が実際に記録されているかを捜索差押えの現場で確認していたのでは記録された情報を損壊される危険があるなどの事情の下では、内容を確認せずに右フロッピーディスク等を差し押さえることが許される。

参照法条

主文

本件抗告を棄却する。

理由

本件抗告の趣意は、憲法違反をいうが、実質は単なる法令違反の主張であって、刑訴法四三三条の抗告理由に当たらない。

なお、所論にかんがみ、職権により判断する。

本件は、自動車登録ファイルに自動車の使用の本拠地について不実の記録をさせ、これを備え付けさせたという電磁的公正証書原本不実記録、同供用被疑事実に関して発付された捜索差押許可状に基づき、司法警察職員が申立人からパソコン一台、フロッピーディスク合計一〇八枚等を差し押さえた処分等の取消しが求められている事案である。原決定の認定及び記録によれば、右許可状には、差し押さえるべき物を「組織的犯行であることを明らかにするための磁気記録テープ、光磁気ディスク、フロッピーディスク、パソコン一式」等とする旨の記載があるところ、差し押さえられたパソコン、フロッピーディスク等は、本件の組織的背景及び組織的関与を裏付ける情報が記録されている蓋然性が高いと認められた上、申立人らが記録された情報を瞬時に消去するコンピュータソフトを開発しているとの情報もあったことから、捜索差押えの現場で内容を確認することなく差し押さえられたものである。令状により差し押さえようとするパソコン、フロッピーディスク等の中に被疑事実に関する情報が記録されている蓋然性が認められる場合において、そのような情報が実際に記録されているかをその場で確認していたのでは記録された情報を損壊される危険があるときは、内容を確認することなしに右パソコン、フロッピーディスク等を差し押さえることが許されるものと解される。したがって、前記のような事実関係の認められる本件において、差押え処分を是認した原決定は正当である。よって、刑訴法四三四条、四二六条一項により、裁判官全員一致の意見で、主文のとおり決定する。

平成一〇年五月一日

最高裁判所第二小法廷

裁判長裁判官 福田博

裁判官 大西勝也

裁判官 根岸重治

裁判官 河合伸一

出典:裁判所ウェブサイト「裁判例検索」(https://www.courts.go.jp/hanrei/50009/detail2/index.html)。本文は同サイト掲載の判決書PDFからTaiLexi AIがテキスト化・整形したもの(正確な文言は原本PDFを参照)。判示事項・裁判要旨・参照法条は裁判所の公表どおり。