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最高裁第二小法廷決定棄却刑集34巻3号149頁

最二小決 昭和55年4月18日

昭和54年(あ)第886号 業務上過失致死、ふぐ取扱条例違反

裁判所
最高裁判所第二小法廷
裁判年月日
昭和55年4月18日 (1980-04-18)
事件番号
昭和54年(あ)第886号
事件名
業務上過失致死、ふぐ取扱条例違反
裁判の種類・結果
決定 棄却
判例集等
刑集34巻3号149頁
原審
大阪高等裁判所  昭和54年3月23日
分野
刑事
意見
裁判官全員一致個別意見なし

判示事項

ふぐの肝料理を提供することによつて客がふぐ中毒症状を起こすことにつき予見可能性があつたとされた事例

裁判要旨

近時解明されてきたふぐの毒性、京都府におけるふぐ取扱いについての規制、府の行政指導に基づくふぐ料理組合における講習等、原判決の判示する諸事情のもとにおいては、京都府のふぐ処理士資格をもつ被告人には本件とらふぐの肝料理を提供することによつて客がふぐ中毒症状を起こすことにつき予見可能性があつたものということができる。

参照法条

刑法211条ふぐ取扱条例7条ふぐ取扱条例13条

主文

本件上告を棄却する。

理由

弁護人前堀政幸、同前堀克彦の上告趣意のうち、判例違反をいう点は、所論引用の判例は事案を異にし本件に適切でなく、その余は、憲法一四条違反をいう点を含め、実質はすべて事実誤認、単なる法令違反の主張であつて、いずれも刑訴法四〇五条の上告理由にあたらない。

なお、原判決が、近時解明されてきたふぐの毒性、京都府におけるふぐ取扱いについての規制、府の行政指導に基づくふぐ料理組合における講習等その判示する諸事情に徴し、京都府のふぐ処理士資格をもつ被告人には本件とらふぐの肝料理を提供することによつて客がふぐ中毒症状を起こすことにつき予見可能性があつた旨判断したのは相当であり、この点に所論のような法令違反はない。

よつて、同法四一四条、三八六条一項三号により、裁判官全員一致の意見で、主文のとおり決定する。

最高裁判所第二小法廷

裁判長裁判官 木下忠良

裁判官 栗本一夫

裁判官 塚本重頼

裁判官 鹽野宜慶

裁判官 宮崎梧一

出典:裁判所ウェブサイト「裁判例検索」(https://www.courts.go.jp/hanrei/51183/detail2/index.html)。本文は同サイト掲載の判決書PDFからTaiLexi AIがテキスト化・整形したもの(正確な文言は原本PDFを参照)。判示事項・裁判要旨・参照法条は裁判所の公表どおり。