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最高裁第二小法廷判決棄却民集12巻10号1585頁

最二小判 昭和33年6月20日

昭和31年(オ)第1084号 不動産所有権移転登記手続等請求

裁判所
最高裁判所第二小法廷
裁判年月日
昭和33年6月20日 (1958-06-20)
事件番号
昭和31年(オ)第1084号
事件名
不動産所有権移転登記手続等請求
裁判の種類・結果
判決 棄却
判例集等
民集12巻10号1585頁
原審
名古屋高等裁判所  昭和31年9月21日
分野
民事

判示事項

特定物の売買と所有権移転の時期

裁判要旨

売主の所有に属する特定物を目的とする売買においては、特にその所有権の移転が将来なされるべき約旨に出たものでないかぎり、買主に対し直ちに所有権移転の効力を生ずるものと解するを相当とする

参照法条

主文

本件上告を棄却する。

上告費用は上告人の負担とする。

理由

上告代理人岩瀬丈一の上告理由について。

売主の所有に属する特定物を目的とする売買においては、特にその所有権の移転が将来なされるべき約旨に出たものでないかぎり、買主に対し直ちに所有権移転の効力を生ずるものと解するを相当とする。(大審院大正二年一〇月二五日言渡判決、民録八五七頁参照)。そして原審は、所論(丙)の建物については、売主(上告人)の引渡義務と買主(被上告人)の代金支払義務とは同時履行の関係にある旨を判示しているだけであつて、右建物の所有権自体の移転が、代金の支払または登記と同時になさるべき約旨であつたような事実を認めていないことは、原判文上明白である。それ故、原判決には、所論のような違法はなく、論旨は採用できない。よつて、民訴四〇一条、九五条、八九条に従い、裁判官全員の一致で、主文のとおり判決する。

最高裁判所第二小法廷

裁判長裁判官 小谷勝重

裁判官 藤田八郎

裁判官 河村大助

裁判官 奥野健一

出典:裁判所ウェブサイト「裁判例検索」(https://www.courts.go.jp/hanrei/52844/detail2/index.html)。本文は同サイト掲載の判決書PDFからTaiLexi AIがテキスト化・整形したもの(正確な文言は原本PDFを参照)。判示事項・裁判要旨・参照法条は裁判所の公表どおり。