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最高裁第二小法廷判決棄却集刑149号217頁

最二小判 昭和38年12月6日

昭和37年(あ)第289号 売春防止法違反

裁判所
最高裁判所第二小法廷
裁判年月日
昭和38年12月6日 (1963-12-06)
事件番号
昭和37年(あ)第289号
事件名
売春防止法違反
裁判の種類・結果
判決 棄却
判例集等
集刑149号217頁
原審
福岡高等裁判所  昭和36年12月22日
分野
刑事
意見
裁判官全員一致個別意見なし

判示事項

売春防止法第六条第二項第一号にいわゆる勧誘にあたるとされた事例。

裁判要旨

自から売春の相手方となる意思のある甲から「よい女はおらんか」と売春の周旋を依頼された被告人が、これに応じて「大将の気に入る女を世話しましよう。二七、八歳の年増のいいのがおりますよ。身代は二、〇〇〇円です。」と言い、甲が「一、五〇〇円にまけろ。」と言うのに対して「まけられません。」と答え、さらに甲が「泊るところはどこだ。」と言うのに応じて「泊るところはすぐそこの乙旅館です。」と言つて甲をつれて歩いた行為は、売春防止法第六条第二項第一号にいわゆる勧誘にあたる。

参照法条

主文

本件上告を棄却する。

理由

弁護人荒木新一の上告趣意第一点について。

所論のうち、刑訴三二一条一項三号の規定が憲法三七条二項の規定に違反するという点については、右刑訴の規定が所論憲法の規定に違反するものでないことは、当裁判所大法廷の判例(昭和二六年(あ)第二三五七号同二七年四月九日判決、刑集六巻四号五八四頁)の趣旨に徴して明らかであるから、所論は採ることができない。又原判決が所論のAの供述調書を採用した第一審判決を是認したことが違憲であるという点については、原判決は、同人の供述が特に信用すべき情況の下にされたものであることを認定しているのであるから、右供述が特に信用すべき情況の下にされたものでないことを論拠とする所論違憲の主張は、前提を欠くものであつて、結局所論は、事実誤認、単なる訴訟法違反の主張に帰し刑訴四〇五条の上告理由に当らない。

同第二点について。

所論は、単なる法令の解釈、適用の誤りを主張するものであつて同四〇五条の上告理由に当らない(なお、原判示の被告人の所為が売春防止法六条二項一号にいわゆる勧誘に当るものとした原判決の判断は相当である)。

また記録を調べても刑訴四一一条を適用すべきものとは認められない。よつて同四〇八条により裁判官全員一致の意見で主文のとおり判決する。昭和三八年一二月六日

最高裁判所第二小法廷

裁判長裁判官 奥野健一

裁判官 山田作之助

裁判官 草鹿浅之介

裁判官 城戸芳彦

裁判官 石田和外

出典:裁判所ウェブサイト「裁判例検索」(https://www.courts.go.jp/hanrei/61365/detail2/index.html)。本文は同サイト掲載の判決書PDFからTaiLexi AIがテキスト化・整形したもの(正確な文言は原本PDFを参照)。判示事項・裁判要旨・参照法条は裁判所の公表どおり。
出典:国立国会図書館「次世代デジタルライブラリー」(https://lab.ndl.go.jp/dl/)のOCRテキストデータ(原資料:国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/1349142)。TaiLexi AIが編集・加工(OCRの誤りを含む場合があります)。原データ(OCRテキスト)はパブリック・ドメイン・マーク(PDM)付きで、自由に二次利用できます。個人の氏名・住所等はTaiLexi AIがアルファベット等に置き換えています。