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最高裁第三小法廷判決棄却集民57号341頁

最三小判 昭和36年12月19日

昭和36年(オ)第92号 家屋明渡等請求

裁判所
最高裁判所第三小法廷
裁判年月日
昭和36年12月19日 (1961-12-19)
事件番号
昭和36年(オ)第92号
事件名
家屋明渡等請求
裁判の種類・結果
判決 棄却
判例集等
集民57号341頁
原審
仙台高等裁判所  昭和35年9月29日
分野
民事

主文

本件上告を棄却する。

上告費用は上告人の負担とする。

理由

上告人の上告理由(追加分を含む)について。

論旨は、原判決の引用する第一審判決を正解しない所から出て居る。

原判決並にその引用する第一審判決によれば、原審は、D所有の本件家屋の二階が、所論の日、出火により焼失したのは、第一審相被告人E等の過失に基くものであるとの事実を証拠上認め得ない旨判断すると共に、他方借家人である上告人としては、善良なる管理者たるの注意を以つて賃借家屋の管理をなすべき義務を負担するものであり、所論火災が不可抗力その他やむを得ない事由に因るものであるとの証明がない限り、借家人である上告人において、前記の義務を免れ得ないのであるから、右火災に因る右Dの損害を、上告人において賠償すべきものであると判断して居るのである。而も上告人は、右火災が不可抗力その他やむを得ない事由に因るものであることを立証した形迹は、記録上これを認め得ない。したがつて原審は、右家屋の焼失部分の復旧は、上告人においてこれをなす義務があり、その費用は、上告人において負担すべきものであるとして居るのである。原審は決して、所論の如くに、上告人に無過失損害賠償の責任があるとして居るのではない。而して、原審の右判断は、充当である。

論旨は、すべて理由がない。

よつて、民訴四〇一条、九五条、八九条に従い、裁判官全員の一致で、主文のとおり判決する。

最高裁判所第三小法廷

裁判長裁判官 石坂修一

裁判官 河村又介

裁判官 垂水克己

裁判官 高橋潔

裁判官 五鬼上堅磐

出典:裁判所ウェブサイト「裁判例検索」(https://www.courts.go.jp/hanrei/63751/detail2/index.html)。本文は同サイト掲載の判決書PDFからTaiLexi AIがテキスト化・整形したもの(正確な文言は原本PDFを参照)。判示事項・裁判要旨・参照法条は裁判所の公表どおり。
出典:国立国会図書館「次世代デジタルライブラリー」(https://lab.ndl.go.jp/dl/)のOCRテキストデータ(原資料:国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/1674050)。TaiLexi AIが編集・加工(OCRの誤りを含む場合があります)。原データ(OCRテキスト)はパブリック・ドメイン・マーク(PDM)付きで、自由に二次利用できます。個人の氏名・住所等はTaiLexi AIがアルファベット等に置き換えています。