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最高裁第三小法廷判決棄却集刑98号477頁

最三小判 昭和29年9月7日

昭和29年(あ)第935号 公職選挙法違反

裁判所
最高裁判所第三小法廷
裁判年月日
昭和29年9月7日 (1954-09-07)
事件番号
昭和29年(あ)第935号
事件名
公職選挙法違反
裁判の種類・結果
判決 棄却
判例集等
集刑98号477頁
原審
東京高等裁判所  昭和29年1月12日
分野
刑事
意見
裁判官全員一致個別意見なし

主文

本件上告を棄却する。

理由

弁護人篠原陸朗の上告趣意第一点について。

論旨引用の検事稲田進五の答申書(記録一九一乃至一九二丁)を調べてみても同検事の言動が所論のように被告人を陵虐する不当なものとは認められない。その他、第一審が証拠として引用している被告人の検察官に対する各供述調書の記載が被告人の任意の供述を録取したものでないとの疑は毫も存しないこと、原判決が理由を附して説明しているとおりである。それ故所論憲法違反の主張はその前提を失い、採用することができない。

同第二点について。

Aの犯罪が仮りに所論のように選挙法違反事件でなくて詐欺事件であつたとしても、同人が本件被告人の相被告人でないという理由はなく、また同人の供述が本件被告人に対する証拠となり得ないという理由もない。従つて同人の公判廷における供述及び検察官に対する供述調書を被告人の検察官に対する各供述調書と共に証拠として採用した第一審判決は、所論のように本人の自白を唯一の証拠として犯罪事実を認定したものではない。それ故所論憲法違反の手張はその前提を欠き理由がない。

なお記録を調べてみても刑訴四一一条を適用すべき事由は認められない。よつて同四〇八条により主文のとおり判決する。

この判決は、裁判官全員一致の意見である。

昭和二九年九月七日

最高裁判所第三小法廷

裁判長裁判官 井上登

裁判官 島保

裁判官 河村又介

裁判官 小林俊三

裁判官 本村善太郎

出典:裁判所ウェブサイト「裁判例検索」(https://www.courts.go.jp/hanrei/73005/detail2/index.html)。本文は同サイト掲載の判決書PDFからTaiLexi AIがテキスト化・整形したもの(正確な文言は原本PDFを参照)。判示事項・裁判要旨・参照法条は裁判所の公表どおり。
出典:国立国会図書館「次世代デジタルライブラリー」(https://lab.ndl.go.jp/dl/)のOCRテキストデータ(原資料:国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/1349131)。TaiLexi AIが編集・加工(OCRの誤りを含む場合があります)。原データ(OCRテキスト)はパブリック・ドメイン・マーク(PDM)付きで、自由に二次利用できます。個人の氏名・住所等はTaiLexi AIがアルファベット等に置き換えています。