公害防止事業団法案
参議院 産業公害対策特別委員会
昭和40年法律第95号
審議経過
右の数字は会議の発言数衆議院産業公害対策特別委員会
- S40.3.26趣旨説明・質疑本会議 2330
- S40.3.31趣旨説明産業公害対策特別委員会 723
- S40.4.12質疑産業公害対策特別委員会 890
- S40.4.14質疑産業公害対策特別委員会 9157
- S40.4.28質疑・採決・附帯決議産業公害対策特別委員会 1045
- S40.4.30委員長報告・採決・附帯決議本会議 4061
参議院産業公害対策特別委員会
- S40.4.14趣旨説明・質疑本会議 1450
- S40.5.7趣旨説明・補足説明・質疑産業公害対策特別委員会 655
- S40.5.12質疑・採決・附帯決議産業公害対策特別委員会 7124
- S40.5.17採決・委員長報告本会議 1942
- S40.6.1附帯決議本会議 1
提案理由
神田博 厚生大臣 昭和40年3月26日公害防止事業団法案について、その趣旨を御説明申し上げます。
近年におけるわが国の経済成長は、まことに目ざましいものがありますが、産業活動の急速な発展に伴い、東京、大阪等に見られますように、産業活動が集中して行なわれる地域におきまして、大気汚染、水質汚濁等による生活環境の悪化が、重大な社会問題となっており、また、それが産業の健全な発展を阻害する要因ともなっておりますことは、御承知のとおりであります。
政府といたしましては、従来、公害防止のための施策といたしまして、ばい煙の排出の規制等に関する法律、工場排水等の規制に関する法律等により、規制を行なう一方、企業に対する助成措置といたしましては、中小企業近代化資金、日本開発銀行等による融資、税法上の優遇措置等を行なってきました。
ところで、最近特に問題となっております産業集中地域の産業公害は、既成工業地域に見られるように、工場と住宅の無秩序な乱立によるもの、あるいは近年における技術革新の進展による大規模工場の集中立地化に伴うものでありまして、深刻にして複雑、かつ、広域的性格を有しているものであります。
したがいまして、政府といたしましても、従来の助成措置の強化と並びまして、このような産業集中地域における公害を早急に解消するために、積極的に、効果的な対策を実施する必要に迫られている現状にあります。
かかる現状にかんがみまして、産業集中地域における産業公害を防止するために、長期低利の財政資金を重点的に活用し、共同公害防止施設、共同利用建物、工場移転のための敷地、公害防止のための緩衝施設等の設置、譲渡、公害防止施設に対する融資等の事業を行なう公害防止事業団を新設することといたした次第でありまして、昭和四十年度におきましては、厚生年金還元融資十億円を含む資金運用部資金二十億円を事業資金として発足することといたしております。
この法律案は、このような事業団設立の趣旨に基づきまして、事業団の目的、業務の範囲を定めるとともに、役職員の任命など事業団の組織に関すること、予算、決算その他会計の方法、事業団の業務についての厚生大臣及び通商産業大臣の監督等について規定しているものであります。
以上をもってこの法律案の趣旨の説明を終わります。(拍手)
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公害防止事業団法案(内閣提出)の趣旨説明に対する質疑
第48回国会衆議院会議録第23号11頁(昭和40年3月26日)〔神田博厚生大臣発言・発言番号21〕 会議録 国会会議録検索システム
附帯決議
まず、案文を朗読いたします。公害防止事業団法案に対する附帯決議政府は、本法施行にあたつて、次の事項について措置を講ずべきである。
一公害防止事業団による公害防止のための事業を強化するため、その事業費を大巾に増額するとともに、運用条件等の改善に努めること。
二公害防止事業団による事業の実効性を確保するため、緊急にその改善が要請されている産業公害が著しい地域について、重点的に業務を実施すること。
三産業公害対策の基礎となる産業公害防止技術の研究開発を強力に推進すること。
四新産業都市、工業整備特別地域の基本計画の実施にあたつては、公害防止の観点から各般の施策を講ずること。
五公害の基本に関する諸問題について、すみやかに所要の法的措置等を講ずるよう検討すること。
出典:国立国会図書館「日本法令索引」(https://hourei.ndl.go.jp/#/detail?billId=104801097)を加工して作成(加工:TaiLexi AI) 発言の出典:「国会会議録検索システム」(国立国会図書館)を加工して作成。引用部分は会議録の原文です(見出しは質問の一文、強調は一致した語)。国会答弁・附帯決議は法的拘束力を持つものではありません。