土地改良法の一部を改正する法律案
参議院 農林水産委員会
昭和51年法律第10号
審議経過
右の数字は会議の発言数衆議院農林水産委員会
- S51.3.3趣旨説明・補足説明農林水産委員会 3246
- S51.3.29質疑・採決・附帯決議農林水産委員会 5201
- S51.3.29委員長報告・採決・附帯決議本会議 1156
参議院農林水産委員会
- S51.3.31趣旨説明・補足説明・採決農林水産委員会 520
- S51.3.31採決・委員長報告本会議 766
提案理由
安倍晋太郎 農林大臣 昭和51年3月3日土地改良法の一部を改正する法律案につきまして、その提案の理由を御説明申し上げます。
近年におけるわが国農業を取り巻く環境や食糧をめぐる内外の諸情勢の変化に対処して国民食糧の安定的供給の確保と農業の健全な発展を図るためには、国内農業の生産体制を強化し、自給力の向上に努めることが基本であります。
農業基盤整備事業は、そのための基本的前提をなすものであり、その積極的推進を図ることは、現下の農政の緊要な課題であります。
中でも国営土地改良事業は、農業基盤整備の基幹をなすものとしてその強力な推進が求められているのであります。
しかるに、国営土地改良事業は一般にその事業規模が大きいため巨額の費用を要し、その事業着工から完了までの期間も相当長期にわたらざるを得ない実情にあります。これに対処して、その工事の完了を促進するため、特定の国営土地改良事業について事業費の一部につき借入金をもって財源とすることができる道が開かれておりますが、現在その対象は灌漑排水事業、干拓事業等に限られております。
一方、農用地開発事業は、農業経営の規模拡大に資するとともに食糧の自給力向上と地域農業の振興に大きな役割りを果たしているのでありますが、近年における事業費単価の増高、公共事業の抑制等の影響からその進捗は必ずしも順調ではなく、いまやその促進を図ることが緊急の課題となるに至っております。
このような情勢に対処して、農用地開発事業及びこれと灌漑排水事業をあわせて施行する事業等についても、灌漑排水事業、干拓事業等と同様に、その工事の促進を図るため、借入金をもって事業費の一部に充てる道を開くこととし、この法律案を提出した次第であります。
何とぞ慎重に御審議の上、速やかに御可決くださいますようお願い申し上げます。
第77回国会衆議院農林水産委員会議録第3号31頁(昭和51年3月3日)〔安倍晋太郎農林大臣発言・発言番号242〕 会議録 国会会議録検索システム
附帯決議
近年、国民食糧の安定的供給の確保と農業の健全な発展を図るため、農業基盤整備事業の積極的な推進が強く要請されているが、ここ数年来、国営土地改良事業をはじめとして各種事業の進展が著しく低下している。よつて、政府は、この際土地改良長期計画の計画期間内の達成及び工期遅延の回復等のため、土地改良事業予算の大幅な確保に特段の努力を傾けることはもとよりであるが、特に、本法の運用に当たつては、左記事項の速やかな実現に遺憾なきを期すべきである。記
一国営土地改良事業の完了を促進し、その効果の早期発現を図るため、特定土地改良工事特別会計の事業量の拡大を図るとともに、国の負担金に借入金を充てるいわゆる特別促進対策の導入及び附帯県営事業等の一貫施行等についての方途を検討すること。
二特別会計事業実施地区における工期の遅延は、農民負担の増加につながるものであることにかんがみ、予定工期内に必ず完了せしめるよう万全を期すること。
三土地改良事業の円滑な促進を図るため、地域の特性に配慮しつつ国庫負担率及び補助率の引上げ、採択基準の引下げ、借入金の金利の引下げ、償還条件の緩和等所要の措置を講ずること。また、土地改良事業推進における地方費負担の重要性にかんがみ、土地改良事業に係る起債措置、地方交付税措置の充実を図り、地方財源の確保に遺憾なきを期すること。
四農村環境の変化に対処し、土地改良施設の維持管理のあり方及びこれと密接に関連する土地改良区のあり方を早急かつ根本的に再検討して国の助成等積極的な対策を講じ、土地改良施設の適正管理を図ること。
五農業生産の基礎資源としての農用地並びに農業用水の重要性にかんがみ、積極的にその開発を図るとともに、農業水利の歴史的特性を考慮し、これが不当に侵害され、又は新たな負担を課せられることのないよう特段の配慮を行うこと。
出典:国立国会図書館「日本法令索引」(https://hourei.ndl.go.jp/#/detail?billId=107701013)を加工して作成(加工:TaiLexi AI) 発言の出典:「国会会議録検索システム」(国立国会図書館)を加工して作成。引用部分は会議録の原文です(見出しは質問の一文、強調は一致した語)。国会答弁・附帯決議は法的拘束力を持つものではありません。