地方税法等の一部を改正する法律案
参議院 地方行政委員会
昭和55年法律第10号
審議経過
右の数字は会議の発言数衆議院地方行政委員会
- S55.2.21趣旨説明・質疑本会議 820
- S55.3.6趣旨説明・補足説明地方行政委員会 6199
- S55.3.18質疑地方行政委員会 7238
- S55.3.21質疑・修正案趣旨説明・採決(否決)・修正案地方行政委員会 8146
- S55.3.25委員長報告・採決本会議 1275
参議院地方行政委員会
- S55.3.19趣旨説明・質疑本会議 738
- S55.3.25趣旨説明・補足説明地方行政委員会 4208
- S55.3.27質疑・修正案趣旨説明・討論・採決・附帯決議・修正案地方行政委員会 5246
- S55.3.31附帯決議・委員長報告・採決本会議 888
提案理由
後藤田正晴 自治大臣・国家公安委員長・北海道開発庁長官 昭和55年2月21日地方税法等の一部を改正する法律案につきまして、その趣旨を御説明申し上げます。
明年度の地方税制の改正に当たりましては、現下の厳しい地方財政事情と地方税負担の現況にかんがみまして、その負担の適正合理化を図るとともに、地方税源の充実確保を図ることを基本といたしております。
以下、その概要につきまして御説明申し上げます。
第一に、地方税法の改正でございます。
まず、低所得者層の負担の軽減を図るために、個人住民税の課税最低限を引き上げるとともに、その減収に対処するため、市町村民税の所得割の税率適用区分に所要の調整を加えることといたしております。
次に、個人住民税均等割及び事業所税について、地方公共団体の行政サービス水準の上昇、物価の変動等を考慮して、税率の引き上げを行うことといたしております。
また、不動産取得税、固定資産税等における非課税等の特別措置のうち、二十八項目について整理合理化を行うほか、産業用電気に係る電気税の非課税品目を二品目廃止することといたしております。
さらに、住民負担の軽減を図るため、ガス税の免税点を引き上げるほか、地方道路財源の確保を図るため、自動車取得税の暫定税率の適用期限を延長する等の措置を講ずることといたしております。
第二に、地方道路譲与税法の改正でございますが、地方交付税法における収入超過団体に係る地方道路譲与税の譲与基準を改めることといたしております。
第三に、国有資産等所在市町村交付金及び納付金に関する法律の改正でございますが、公社有資産所在市町村納付金に係る納付金算定標準額の特例について整理合理化等を図ることといたしております。
以上の改正によりまして、明年度におきましては、個人住民税の課税最低限の引き上げ等により、九百五十四億円の減税を行う一方、市町村民税所得割の税率適用区分の調整、個人住民税均等割及び事業所税の税率の引き上げ等により、二千百二十二億円の増収が見込まれておりまするので、差し引き千百六十八億円の増収となる見込みでございます。
以上が、地方税法等の一部を改正する法律案の趣旨でございます。(拍手)
第91回国会衆議院会議録第8号1頁(昭和55年2月21日)〔後藤田正晴自治大臣発言・発言番号7〕 会議録 国会会議録検索システム
立法資料のある条文
この法律案の審議で取り上げられた条(政府答弁の件数順)附帯決議
政府は、著しい財源不足が長期にわたり継続している地方財政の現状にかんがみ、左記の事項について速かに検討し、善処すべきである。
一国、地方間における租税配分を抜本的に再検討し、補助金の整理等による地方自治体の一般財源の強化を図ること。
二個人住民税については、税率のあり方等を含め、引き続き低所得者層の負担の軽減を図ること。
三地方税における非課税措置、課税標準の特例及び国税の租税特別措置の整理は、不十分であるので、不公平税制の是正のため抜本的合理化を図ること。
四法人事業税の外形標準課税については、速かな実現に努めること。
五新築住宅及び既存住宅の取得の際適用される不動産取得税の課税標準の特例措置に係る申告の運用に当たっては、納税者の不利益とならないよう適切な措置を講ずること。
六土地、建築値格の高騰に伴い、将来、固定資産税負担の増高が予想されるので、小規模居住用資産に係る固定資産税については、さらに軽減を強化する等の措置を検討すること。
七家庭用電気税、ガス税については、今後もなお軽減等に努めること。
八生活環境施設を整備するため、地方道、特に市町村道の財源の充実を図ること。
九事業所税の課税団体の範囲の拡大等都市税源の充実に努めること。
十利子、配当所得の分離課税による地方税の減収については、総合課税に移行する間、明確な措置による補填措置を講ずること。
出典:国立国会図書館「日本法令索引」(https://hourei.ndl.go.jp/#/detail?billId=109101019)を加工して作成(加工:TaiLexi AI) 発言の出典:「国会会議録検索システム」(国立国会図書館)を加工して作成。引用部分は会議録の原文です(見出しは質問の一文、強調は一致した語)。国会答弁・附帯決議は法的拘束力を持つものではありません。