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国会審議›第120回国会›閣法第85号
閣法第120回国会 第85号成立修正あり

育児休業等に関する法律案

平成3年法律第76号 育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律
提出平成3年3月29日 内閣
付託参議院 社会労働委員会
衆議院 社会労働委員会
成立
平成3年法律第76号
審議会議 7回・発言 773(政府答弁等 342)

審議経過

右の数字は会議の発言数

参議院社会労働委員会

  1. H3.4.12趣旨説明社会労働委員会 77
  2. H3.4.12趣旨説明・質疑本会議 1841
  3. H3.4.18質疑社会労働委員会 8303
  4. H3.4.25質疑・修正案趣旨説明・討論・修正案・採決(修正)社会労働委員会 11254
  5. H3.4.26委員長報告・採決(修正)本会議 2260

衆議院社会労働委員会

  1. H3.5.7趣旨説明・質疑・採決社会労働委員会 13159
  2. H3.5.8委員長報告・採決本会議 2833

提案理由

小里貞利 労働大臣 平成3年4月12日

ただいま議題となりました育児休業等に関する法律案につきまして、その提案理由及び内容の概要を御説明申し上げます。

 育児休業制度は、労働者が育児のために雇用を中断することなく、その能力を有効に発揮することを確保するための制度であり、労働者はもとより、企業にとっても役に立つ制度として広く認識されてきたところであります。その結果、近年労使の自主的話し合いにより育児休業制度を導入する企業が相次ぐなど、同制度への社会的関心が急速に高まるとともに、その法制化を期待する声が広がってきたところであります。

 このような育児と就業に関する労働者の意識の変化等に対応し、育児期の労働者が職業生活と家庭生活をそれぞれ充実して営むことができるような働きやすい環境づくりを進めることは、労働者の福祉の増進の観点はもとより、我が国経済社会の発展のためにも重要なことであると考えます。

 こうした背景のもとに、政府としては、昨年十二月より婦人少年問題審議会において育児休業制度確立に向けての法的整備のあり方について御検討いただいてまいりましたが、本年三月、同審議会から建議をいただきましたので、この建議に沿って法律案を作成し、同審議会にお諮りした上、ここに育児休業等に関する法律案として提出した次第であります。

 次に、この法律案の内容につきまして、その概要を御説明申し上げます。

 第一に、育児休業の権利であります。

 一歳に満たない子を養育する労働者は、期間を明らかにして事業主に申し出ることにより育児休業をすることができることとし、事業主は、育児休業を理由として労働者を解雇することができないこととしております。また、育児休業制度の円滑な実施のため、育児休業中の待遇に関する事項等の周知等の措置及び配置その他の雇用管理等に関して必要な措置を講ずることを事業主の努力義務としております。

 第二に、勤務時間の短縮等の措置であります。

 事業主は、一歳に満たない子を養育する労働者で育児休業をしない者に関して、勤務時間の短縮その他の就業しつつ子を養育することを容易にするための措置を講じなければならないこととしております。

 第三に、一歳から小学校就学の始期に達するまでの子を養育する労働者に関する措置であります。

 事業主は、これらの労働者に関して一歳に満たない子を養育する労働者についての育児休業制度または勤務時間の短縮等の措置に準じて、必要な措置を講ずるよう努めなければならないこととしております。

 第四に、指針及び国の援助であります。

 育児休業制度の円滑な実施のために事業主が講ずべき措置、勤務時間の短縮等の措置に関して、労働大臣が指針を定め、これに従って助言、指導または勧告を行うほか、国は事業主に対し必要な援助に努めることとしております。

 最後に、この法律の施行は、周知に必要な時間を考慮し、平成四年四月一日からとするとともに、常時三十人以下の労働者を雇用する事業所については、施行の日から三年間育児休業の権利等に関する規定の適用を猶予することとしております。

 以上、この法律案の提案理由及びその内容の概要につきまして御説明申し上げました。

 何とぞ、御審議の上、速やかに御可決あらんことをお願い申し上げます。

第120回国会参議院社会労働委員会会議録第7号1頁(平成3年4月12日)〔小里貞利労働大臣発言・発言番号5〕 会議録 国会会議録検索システム

出典:国立国会図書館「日本法令索引」(https://hourei.ndl.go.jp/#/detail?billId=112001085)を加工して作成(加工:TaiLexi AI) 発言の出典:「国会会議録検索システム」(国立国会図書館)を加工して作成。引用部分は会議録の原文です(見出しは質問の一文、強調は一致した語)。国会答弁・附帯決議は法的拘束力を持つものではありません。