原子力委員会設置法の一部を改正する法律案
衆議院 科学技術振興対策特別委員会
昭和35年法律第79号
審議経過
右の数字は会議の発言数参議院内閣委員会
- S35.2.16趣旨説明内閣委員会 347
- S35.4.14質疑内閣委員会 19286
- S35.4.19質疑内閣委員会 20122
- S35.4.21修正案趣旨説明・討論・採決(修正)・附帯決議内閣委員会 21169
- S35.4.27附帯決議・委員長報告・採決(修正)本会議 1948
衆議院科学技術振興対策特別委員会
- S35.2.17趣旨説明科学技術振興対策特別委員会 311
- S35.3.4補足説明・質疑科学技術振興対策特別委員会 630
- S35.3.11参考人招致科学技術振興対策特別委員会 855
- S35.3.25委員長報告・採決本会議 1551
- S35.3.25質疑・採決・附帯決議科学技術振興対策特別委員会 1032
- S35.5.6参議院回付案・参議院回付案同意本会議 2959
- S35.7.15附帯決議本会議 1
提案理由
中曽根康弘 科学技術庁長官 昭和35年2月16日ただいま議題となりました原子力委員会設置法の一部を改正する法律案につきましてその提案の理由及び要旨を御説明申し上げます。
本改正案は、原子力委員会の委員の定数を二名増加しようとするものであります。
原子力委員会は、原子力の研究、開発及び利用に関する国の施策を計画的に遂行し、原子力行政の民主的運営をはかるため、昭和三十一年に設置せられたものでありますが、その後わが国の原戸力開発利用は、原子炉の開発研究の面におきましても、核燃料物質の開発の面におきましても、あるいはまたアイソトープの利用の面におきましても、わずか数年の間に著しい発展をみており、また、将来における利用を目ざしての各種の試験研究もその範囲を拡大しかつ、内容を高めて参つたのであります。
このような情勢に応じて原子力利用について企画、審議、決定を行なう原子力委員会の所掌する事務も増大し、かつ、至要の度を加えて参つたのであります。
従いまして、この際委員長及び委員四人をもって組織されている原子力委員会の委員をさらに二名増員して、その機能を強力化し、かつ、充実せしめることが必要と考えられるのであります。
以上この法律案の提案の理由及び要旨を御説明申しあげました。何とぞ慎重御審議の上、すみやかに御賛同あらんことをお願いいたします。
第34回国会参議院内閣委員会会議録第3号1頁(昭和35年2月16日)〔中曽根康弘科学技術庁長官発言・発言番号2〕 会議録 国会会議録検索システム
附帯決議
第二番目の問題につきましては、原子力の研究、開発の問題におきましては、すでに各方面について相当研究を進めておられるのでありますけれども、ともすれば原子力発電というものが大きく表にクローズ・アップされてくるように思うのであります。しかしながら、実際問題といたしましては、単に原子力発電のみならず、船舶用についても、あるいはアイソトープの産業利用等も、現在もおのおの研究、開発に努力しておられる皆さんが、相当広範にわたってその成果を上げておられるのであります。しかし、この際、さらに一段と原子力の平和利用というものを広い範囲においてみんなが協力して、しかも、基礎的な研究、開発、こういうことについても努力していかなければならぬ、こう思うのです。特に原子力の平和利用については、最近の原子燃料の国際的な事情等もありまして、この燃料の生産、再処理というような問題についてもう少し重点を置いて、これに対するしっかりした計画を立ててもらう必要があるのではないか。また、人材の養成等についても努力しておられますけれども、しかし、この委員会における先般来の参考人のお話を聞きましても、あるいは、その他各方面の意見を聞いても、人材が足りない、こういうことをみんなやかましく言われておるのであります。そこで、特にこの附帯決議の中にもあります通り、燃料の生産、再処理、人材の養成等、こういうこともその他の研究、開発と同じように重点を置いてそれらのものを含めて、この際統一ある総合計画を立ててもらいたい。原子力の長期計画というものについて、この機会に、今申し上げましたような各項目について各方面との連絡を密にして、一つ統一ある総合計画を作っていただきたい、そうして、この強化された原子力委員会を中心にして、政府においては強力にこの計画を推進していただきたい、こういうのが、この提案の趣旨でございます。
次に附帯決議案を朗読いたします。附帯決議わが国における原子力の平和利用は一応の準備期間を経て今後本格的な研究、開発段階を迎えんとするにあたり、政府は特に左の各項につき適切なる措置を講ずべきである。
一原子炉の安全審査に対しては、更に一層公正を確保するため、責任ある審査機関を法制化すると共に、原子力委員会の強化と充実を図り、ますます原子力行政の中核たらしめるよう努力すべきである。
二原子力の運営については原子力基本法を厳守すべきことは勿論、原子力の平和利用においては、ひとり原子力発電のみならず、舶用炉、アイソトープの産業利用等、ひろく関係各分野にわたって、常に緊密なる協力を図ると共に、基礎的研究及び開発の分野においても、燃料の生産、再処理、廃棄並びに関係科学技術者の養成とその待遇改善等を含めて、それぞれ統一ある総合的計画を策定推進すべきである。
出典:国立国会図書館「日本法令索引」(https://hourei.ndl.go.jp/#/detail?billId=103401014)を加工して作成(加工:TaiLexi AI) 発言の出典:「国会会議録検索システム」(国立国会図書館)を加工して作成。引用部分は会議録の原文です(見出しは質問の一文、強調は一致した語)。国会答弁・附帯決議は法的拘束力を持つものではありません。