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国会審議›第24回国会›閣法第92号
閣法第24回国会 第92号成立修正あり

家畜取引法案

昭和31年法律第123号 家畜取引法
提出昭和31年3月2日 内閣
付託参議院 農林水産委員会
衆議院 農林水産委員会
成立
昭和31年法律第123号
審議会議 7回・発言 261(政府答弁等 105)

審議経過

右の数字は会議の発言数

参議院農林水産委員会

  1. S31.3.6趣旨説明農林水産委員会 1463
  2. S31.3.9補足説明・質疑農林水産委員会 1620
  3. S31.3.13討論・採決(修正)・修正案趣旨説明農林水産委員会 17111
  4. S31.3.14委員長報告・採決(修正)本会議 2167

衆議院農林水産委員会

  1. S31.4.3趣旨説明農林水産委員会 27118
  2. S31.5.22質疑・採決・附帯決議農林水産委員会 41134
  3. S31.5.24採決・委員長報告本会議 5450
  4. S31.6.3附帯決議本会議 1

提案理由

大石武一 政府委員(農林政務次官) 昭和31年3月6日

ただいま上程せられました家畜取引法案の提案理由を御説明申し上げます。

 戦後わが国における畜産は急速に発展し、現在、馬以外の家畜につきましては、飼養頭数が戦前の最高水準をはるかに上回っておりますことは、日本農業の発展のために大いに喜ぶべきことと存ずるのでありますが、これらの家畜の流通という点に立ち入って考察いたしますと、なお、そこに畜産振興の隘路とも称すべき重大な制度上の欠陥が見られるのであります。すなわち、わが国の家畜の流通形態は、家畜の商品としての特殊性にもよるのでありますが、農産物に比較いたしましても、流通段階が複雑であるだけでなく、市場についての規制が不十分で、その取引の方法が著しくおくれておりますために、家畜市場においてさえ、必ずしも常に適正な価格の形成と公正な取引を期待できるとはいい得ない実情にあるのであります。このような事態を放置するとすれば、近年大量に増加した家畜の円滑な流通を著しく阻害し、その結果、国が推進に努めております有畜農業経営にはなはだしい支障を来たすとともに、ひいては国民の食生活の改善にも悪影響を及ぼすことをおそれるものであります。

 御承知のように、家畜市場の法的規制は、明治四十三年の制定にかかわる家畜市場法がございましたが、これが終戦後昭和二十三年に廃止されまして以来、相当数の道府県で条例を制定いたしまして、それぞれ家畜市場の規制を行い、流通秩序の維持に努めてはおりますが、何と申しましても各府県の個々の対策では、家畜の流通対策上遺憾な点が少くないのであります。よって、ここに、家畜市場を中心として家畜の流通を円滑ならしめるため、この法律案を提出する次第であります。以下簡単にその内容を御説明申し上げます。

 第一に、すべての家畜市場につきましてこれを開設しようとするときは、都道府県知事の登録を要するものとし、これに伴い登録の基準等につき必要な規定を設けたのであります。

 第二に、家畜市場についての規制でありますが、登録された家畜市場における家畜取引を、公正かつ安全に行わしめるため、家畜市場の施設、取引の方法、代金決済の方法等について所要の規制を加えることとしたのでありす。

 第三に、家畜の生産地帯において、子牛、子馬等が取引される産地家畜市場につきましては、現在その数を家畜の生産頭数に比して多過ぎるため、互いに弱小となって十分市場としての機能を果し得ないうらみがありますので、関係者の自主的な協議が調った場合には都道府県知事が地域を指定し、市場の再編整備を行う一定期間は、その地域内において類似市場の開設を制限して、健全な産地家畜市場の発達を期そうとするものであります。

 このほか、家畜市場外における家畜取引につきましては、家畜取引業者は一定事項を記載した書類を取引の相手方である農業者等に交付させることを義務づけることによって、家畜の流通の円滑化と取引の公正化をはかった次第であります。

 以上がこの法律案を提案する理由であります。何とぞ慎重御審議の上すみやかに御可決あらんことをお願い申し上げる次第であります。

第24回国会参議院農林水産委員会会議録第14号2頁(昭和31年3月6日)〔大石武一政府委員発言・発言番号11〕 会議録 国会会議録検索システム

附帯決議

衆議院 農林水産委員会昭和31年5月22日

政府は、家畜取引に内在する因襲を打破し、その改善を図るに当り、着実な効果を挙げるため、左記各項に留意して本法の運営に当るべきである。記

一家畜取引の公正をはかり、生産者の利益を擁護するため、市場開設者はせり人を置いてせり売を行うよう業務規程の作成について強力に指導すること。

二産地家畜市場における取引を増加させ、その利用度の向上をはかるため、市場再編整備地域をできるだけ広範囲な地域について指定せしめるよう指導すること。

三産地家畜市場は本来農業者の共同利用施設たるべき性格にかんがみ、かつ、再編整備を円滑に促進するため、できるだけ実情に即し都道府県農業協同組合連合会等をして市場の開設及び運営に当らしめるよう指導すること。

四枝肉取引をめぐる悪弊を剪除し、これを近代化するため、屠畜場の整備及び枝肉市場の新設並びにその取引方法の改革等に関し明確な方針を樹立実行し、併せて系統農協による肉畜の共販態勢の確立に努めること。

出典:国立国会図書館「日本法令索引」(https://hourei.ndl.go.jp/#/detail?billId=102401092)を加工して作成(加工:TaiLexi AI) 発言の出典:「国会会議録検索システム」(国立国会図書館)を加工して作成。引用部分は会議録の原文です(見出しは質問の一文、強調は一致した語)。国会答弁・附帯決議は法的拘束力を持つものではありません。